[第7回]

60年ぶり、ショウキサマ生まれ変わる・下

(2017年10月20日 掲載)
ショウキサマを解体修理する際に外された木製の男女性器

黒ヘビが飛び出す

 「魂抜き」の儀式の後、2体のショウキサマは解体されることになった。小掛集落でただ1人、ショウキサマ制作の経験がある小玉忠さんが陣頭指揮をとり、約10名の男性によって解体作業が始まった。まず木製の頭部、刀、キセル、そして男女の性器を取り外す。次に全身を覆う杉の葉を取り除くとボロボロの筵(むしろ)に覆われた本体が姿を現した。乳房やへそも編みこんで作られていたのが分かる。筵を取り外すと、茅の束を6本(うち2本が手足に)縄でつなぎ合わせた構造になっていた。

小松 和彦(こまつ・かずひこ)
 1976年秋田市生まれ。青山学院大文学部史学科(考古学専攻)卒。在学中に東北アジアの学術発掘調査に参加。99年カンボジアのNGO活動に参加したのをきっかけにアジア・アフリカの民族文化や手仕事に関心を抱き、各地の美術工芸品の収集・販売を始める。2006年父の跡を継ぎ、秋田駅前で工芸品を展示・販売する小松クラフトスペース代表に就任。11年から秋田県内の遊郭・色街の調査活動を始め、16年に「秋田県の遊廓跡を歩く」(カストリ出版)を刊行。「縄文文化」「世界の民族工芸」「遊廓」などに関するレクチャーを京都、秋田の美術大学や博物館などで行っている。