入地100年、誇らしく

(2011年10月23日 付)
鳥海山に沈む夕日を浴びて=先月下旬、西馬音内の自宅前で

 山並みの向こうに鳥海山のてっぺんが顔を出しています。

 夏のうちはあの頂上の右側に日が落ちるんしのも、季節が進むにつれて、落ちる場所がだんだん南に寄っていくんしおの。そうして頂上より左に落ちるようになるのを、ここらでは「お山越え」って言うんし。冬の到来だんしな。

 4年前、お風呂から上がろうとしたら、どんどんお湯が上がってきたな。えっ、何だべ、と思っているうちに、お湯が顔まで届きそうになったな。叫んだば、娘が気付いて引き上げてくれたんしけのも。お湯が増えたんでなくて、足に力が入らなくなって、自分がずるずる沈んでいったんだっけ。

 よま(夜中)だから先生も寝ているだろうと、次の日に診察に来てもらったば、ごしゃかれた(叱られた)しなあ。なんですぐ来なかったんだ、って。その仙道康郎先生も今年春に亡くなってしまわれた。仙道先生とはおじいさまのころからのお付き合いで、一家みんなでお世話になっていたがったんし。

 おれゃなの(私の)病気は右の脳内出血で、左手と左足が利かなくなった。

 でも、毎週月曜と金曜に照隅(しょうぐう)苑(町内の介護老人保健施設)でリハビリして、だいぶ良くなったのも。友だちからいただいたつえを頼りに歩いています。盆踊りも、手だけなら踊れますよ、ほらな。スキーだって七十すぎまでやっていたんしから、雪コ見れば滑りたくなる。

 照隅苑の職員とノートでコメントのやり取りをしています。この前に書いたのは「陽(ひ)はすでに鳥海山を越えて、だいぶ南に片寄った。自分の頭には冬が来ていて、すでに真っ白だ」。