穏やかさを残したい

(2017年1月25日 付)
戊辰戦役絵日記」を残した絵師、田中北嶺(ほくれい)の生涯を紹介した講座で(右端)=平成10年11月

 南部藩に属していた鹿角の人々の一部にはかつて、秋田藩、つまり今の秋田県に対する違和感があったようです。一例が、秋田県民歌に関する異論です。

 昭和5(1930)年に制定された県民歌の3番に「錦旗(きんき)を護(まも)りし戊辰の栄(はえ)は矢留の城頭(じょうとう)花とぞ薫る」という歌詞があります。戊辰戦争の際、明治新政府側の秋田藩が錦の御旗(みはた)(官軍の旗)を掲げて戦ったのを栄えあることだとしています。